ロボットのバイトのお陰でチップが増えた話

フロリダのあるレストランチェーンが、2021年7月、月1000ドルのロボットを雇った結果、人間スタッフがもらえるチップが増えたとか。

レストランの名前は「Sergio’s Restaurant(セルジオレストラン)」。人手が足りず、ソフトバンクのロボット「Servi」を導入したそうです。そのロボットはキッチンから、フロアまでお皿を運ぶお仕事をしてくれます。そして、スタッフはそのお皿をお客さまのテーブルまで。

ロボットがこの仕事をしてくれるお陰で、スタッフはその時間を節約できました。その分、お客さんとの会話や丁寧なサービスができるようになり、ホスピタリティがあがり、結果的にチップも増えたのだとか。実際に効率は25〜30%改善したそうです。

最初「ロボット導入をしたらスタッフのチップが増えた」と聞くと、「ロボットのサービスはいまいちだから、対照的に、人のサービスが優しく感じて、チップが増えた」のかなと思いましたが、もっといい話でした。

ロボットのお陰で人は人しかできないことに時間を使える。これって、まごうことなきいい話ですよね!

Restaurant Staff Got Bigger Tips After It Hired $1,000 Robot Server: Owner

バイアグラの価格が値下がりして男性の自殺率が低下

Sildenafil and suicide in Swedenという論文によると、スウェーデンで、バイアグラの特許権がきれて、値段が下がった2013年7月以降、50〜59歳の男性の自殺発生率が下がったとのこと。具体的には値段が下がる前の102か月と、下がった後の18か月で比較。下がった後の自殺は予想より65件少なかったそうです。

値段が下がってバイアグラを買いやすくなることで、他の人との性行為が増え、それによって「自殺したい」みたいな気持ちが減っていったということなんだと思います。

バイアグラは世界を救う、ともいえますし、「人との繋がりは人を救う」とも言えますね。

参考:

バイアグラの価格が爆下がりした結果男性の自殺率が低下 – GIGAZINE

イスラエルとイランの愛の物語にみる利他のいい話

「いい話」と聞くと思い出す動画があります。TEDで公開された「イスラエルとイランの愛の物語」という動画。

詳しくは動画を見てもらった方が良いのですが、サマると以下です。

  • イスラエルとイランは10年、戦争をし続けて憎しみ合っていた
  • しかしある日、イスラエルのデザイナーが、「イランの人たちを愛している」という画像をFacebookに投稿した
  • すると、それに賛同する人たちが、集まり、その人たちように同じような「イランの人たちを愛している」という画像を作り始めた
  • その動きが大きくなり、イランからも同じような画像が投稿された

これを「いい話」と呼んでいいのかどうかもわかりませんが、私自信は、なぜこの物語に惹かれるのだろうな、と考えました。最初に見た時は泣きましたから。

それは「利他の物語」だからかもしれません。人は、多かれ少なかれエゴな生き物です。自分が生きることに必至です。でも、この物語は必ずしも自分のエゴではなく、国や人のために立ち上がる人たちの話です。もちろん、それは彼らにとっても求めた平和かもしれませんが、憎しみ合う同士の中で、相手を愛すると表明することは、とても勇気が必要です。そして、その勇気は、必ずしも自分のものだけではなく利他へ愛が溢れた勇気です。

思えば、子供のころから私が子供の頃から聞いていた童話の桃太郎も利他の話かもしれません。桃太郎は必ずしも自分が鬼に苦しめられていたわけではありません。でも、桃太郎はおじいさんやおばあさん、そして村のために立ち上がります。そういう物語を聞いて育ってきたからこそ、このような利他の話に惹かれるのかもしれません。そして、自分もそう生きたい(でも難しい)という思いがあるからこそ、羨望の目で、このようなコンテンツをみるのかもしれません。

ただ、僕も少しでも、こういう利他の話が他の人に広がり、そして、これを見た人が「世の中って捨てたものじゃないな」と少し気が楽になってくれたらいいなと思い、このようなブログをはじめました。

»Ronny Edry: イスラエルとイランの愛の物語(?) | TED Talk